癒しの果実といわれているノニ果実を紹介します。
ノニは熱帯性植物でアカネ科、モリンダ属に属し、学名をモリンダ・シトリフォリアといいます。日本名は「ヤエヤマアオキ」と呼ばれます。
ノニは原産地のポリネシア諸島以外にアフリカ、アジアの一部、オーストラリア、ハワイなどに自生して、日本でも小笠原諸島や沖縄の一部に自生しています。
昔、ポリネシアの人たちは島から島へ移動しながら移住地域を広げてきました。その際、彼らは貴重な財産としてノニも船に乗せて運び、その結果、広範囲に渡たる自生に結びついたのではと伝えられています。
ノニは常緑樹で、一年を通して実を何回も付けます。ノニの実はジャガイモほどの大きさで、表面がデコボコしています。熟しないうちは、無味無臭ですが、完熟すると、実の中が半液体状にまで柔らかくなり、チーズの腐ったような異臭を放ちます。
ノニは黄色や赤色の染料源、スパイス、建築材料、様々な民間薬として広範囲の地域で利用されてきました。
古くからポリネシアには、祈祷師が職業として存在します。彼らは儀式を行い、ノニを薬草として処方していました。「神様からの贈り物」とも呼ばれて大事にされていました。
しかし、ノニは特異な異臭で食べ物には適していなくて、大半は薬として利用されていたため、18世紀半ば頃から西洋医学の広がりとともに、急速に人々の生活から姿を消していきました。
1990年代に入って、ノニはアメリカで健康ジュースとして蘇りました。ノニによる健康復元力の秘密を現代医学で解明されていくとともに、現代人に認知されて大ブームになっていきました。